パーティションや書庫の設置では、消防設備をどこまで考慮すべき?

スプリンクラーや火災報知機は、オフィスの規模に応じて設置基準が設けられています。 さらに緊急時にその作動を妨げることがないよう、オフィスレイアウトを決める際には、パーティションや書庫の設置場所に十分な注意が必要です。 ※設置基準についてはビル側の管理になります。

「スプリンクラー」とパーティションや書庫などの位置関係

注意点
1

スプリンクラーヘッドから垂直方向に450mm、水平方向に300mm以内に物を置いてはいけません。

なにも設置してはいけない範囲の図

注意点
2

半径2300~2600mmの散水範囲を確保しなければなりません。

書庫やパーティションで水が届かない様子の図

書庫やパーティションの設置で散水障害となるエリアが出来る場合は消防による指導が入る場合があります。 散水角度については定義付けされていないので、計画段階で対象オフィスの最寄消防署に相談が必要。

参考:「消防法第13条」

火災報知機には2種類あります

煙感知式

火災発生時は熱より煙の方が先に天井に上がるため、一般のオフィスビルでは煙感知式が主流

熱感知式

飲食店などでは調理に伴う煙による誤作動を防ぐため、熱感知式を設置することが多い

「火災報知機(煙感知式)」とパーティションの位置関係

ランマ・パーティションでオフィスを区切っている場合は下記の点に注意が必要です。

火災報知器煙感知式の図

注意点
1

ランマ・パーティションの開口部が横幅1800mm以上確保できる場合

天井から200mm以上の位置に火災報知機がある様子の図
  • ●ランマサイズ:高さ200mm以上確保
  • ●火災報知器からパーティションまでの距離は規定なし

注意点
2

ランマ・パーティションの開口部が横幅1800mm未満の場合

天井から200mm以上の位置に火災報知機がある様子の図
  • ●ランマサイズ:幅300mm×高さ200mm以上確保
  • ●火災報知器から300mm以内にパーティションを設置する

参考:消防庁「予防事務査・検査基準」

パーティションのイラスト

用途に合わせたパーティションをご用意しています。

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